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新しい風 「・・・ここは・・・どこなんだ?」 俺、前原圭一は困惑していた。 『ここではない別の良く似た世界』で自分が犯した仲間殺しの罪に気づき そして自分と同じように疑心暗鬼に陥っていた友人、竜宮レナを正気に戻した。 レナは警察に連れて行かれるだろうがきっと大丈夫だろう。 そんな事を話し合いながら校舎を出たはず・・・。 惨劇は回避され、運命に抗える事を証明し、その先の未来を掴んだはずだったはずなのに・・・。 「どう見てもここは雛見沢じゃない・・・それに・・・」 雛見沢の道はコンクリートで舗装されてはいないほどの田舎だ、だからこんな都会じみた場所なんかない 隣町の興宮ならあるかもしれないがどうも雰囲気が違う 大体、もし興宮でこんな霧が出るなら朝のニュースでやるだろうし とりあえず状況確認をしなくてはならない 「なぁレナはどう思う?」 返事は無い、不審に思い振り返るが誰もいない。 それどころかついさっき出てきたはずの扉にはシャッターが閉まっている そしてやはり、そこにあったのは自分の見知った校舎ではない 「・・・レナ!?何処にいるんだ!?返事をしてくれ!!」 必死に叫ぶが届かない、必死に周囲を探索するが何処にも彼女は見当たらない・・・ それどころか人っ子一人いない、異様な雰囲気に飲まれそうになりながらも探し続ける。 その時見覚えのあるバットを見つけた 「これは・・・悟史のバットか・・・でもなんでこんな場所に?」 そのバットは友人である沙都子が屋上に行く時に貸してくれたものであるが 何故か壁に突き刺さっている、出てきたところが校舎の入り口だとすると 確かこのくらいの場所に落ちた気がするけど・・・・ どうしてこれがこんな所にあるのかはわからない、 が、部活メンバーの思いが詰まったバットを見て 少し勇気が出てくるような気がした 冷静になれ、クールになれ前原圭一・・・・今の状況をよく考えるんだ もしかしたら、別の場所に瞬間移動したんじゃなく また何かの理由で『ここではない別の良く似た世界』に来てしまったのかもしれない 他の皆もここに来てるかもしれない だとしたら、ここがどんな世界だとしても俺は・・・ その時、後ろから凄みのきいた声で誰かが声をかけてきた 「よぉそこのお前、お前は人間か?それともあいつらと同じ化物か?」 振り返るとそこにいたのは逆立った茶髪にはだけたYシャツ手にはバットを持っている いかにも不良っぽい人が立っていた 多分高校生ぐらいか、年上っぽいし。 それはともかく化物?もしかして俺やレナと同じように幻覚が見えてるのかもしれない 手に持ったバットに力を込めて慎重に話す事にした。 「え~っと俺、前原圭一っていいます、化物っていったいなんの事ですか?」 「どうやら人間みたいだな、お前、気付いてるか?この街はなんだか怪しくねぇか? この街には化物や霊がウジャウジャ居る。それが、俺にはわかるんだ。」 間違いない、この人はやっぱりオヤシロ様が見えてる・・・ 俺はいつでも迎え撃てるように身構えた 「・・・・お前、信じねぇのか?俺の話が作り話だと思って馬鹿にしてんのか?」 そう言うと不機嫌な顔でこちらを睨みつけてきた、 でも少しすると俺の後ろを見て何かに気付いたようだった 何故か少し嬉しそうな顔をして俺の後ろを指差し始めた 「まぁいい、アレを見ればお前も信じるだろ?」 俺が振り向くと、霧の向こうから人影が近づいてきていた 漫画やゲームの中でしか見たことがないような潰れた顔にナース服を着た鬼の群れ まさしく”化物”がいた 俺は正直歓喜していた、いや、狂喜していたのほうが近いか。 俺が『殺人クラブ』に入ったのは殺し甲斐のある奴を殺してストレスを発散させるためさ、 歯ごたえのねぇウサギ狩りをするためじゃない、 まぁそれも吝かじゃねぇが、この場所には遠く及ばないぜ。 口裂け女や人面犬みてぇな都市伝説の1つ、サイレントヒル。 いつでも霧が立ち込めていてそこには魔女や化物が集まっているらしい 噂通りさっき筋肉剥き出しの犬が襲ってきやがった 最初はびびっちまったがありゃ幽霊ってよりもただの動く死体だ、 幽霊みたいに殴れねぇ訳じゃなさそうだ、そこで俺は戦ってみる事にした 怪我はしなかったが、あそこまで苦戦したのは初めてだったぜ なにせ何度殴りつけても抵抗してきやがるからな そしてさっき拾ったこのチラシ、この街に居る者を殺せ?だと? 何でここにいるのかとか、何時ここに来たのかとかはどうだっていい。 いいぜ、乗ってやるよこの化物共を皆殺しにすりゃいいんだな? 面白くなってきたぜこれからは人間狩りなんて遊びはもう止めだ、ここから先は ――――――化け物狩りだ!! そう思って初めに居た柵で囲まれた建物から出たらやたらでかい声で叫んでやがる奴が居た、 こんな場所で叫ぶだなんて随分肝っ玉のでけぇ野郎だぜ、 俺は見かねて声を掛けることにしたが、まだ化物が潜んでるかも知れねぇってのに あんな行動を起こすなんざまともじゃねぇ、もしかしたらあいつも化物かも知れねぇが まぁその時はぶっ殺してやるだけさ、もし人間だったら・・・忠告くらいはしてやるか。 化物じゃなかったのはいいが・・・・叫んでくれたおかげで大勢出てきやがった 面白いじゃねぇか、よく見ればさっきの犬も2、3匹混じってるな 「わかっただろ?ここはそういう場所なんだよ」 「・・・・・・・・・」 返事はねぇ、話聞いてんのか?それとも恐怖で口も利けねぇのか? まぁ、無理もねぇ。見たところ一般人だしな。 「圭一っていったな。俺はこいつらの相手をしてるからよ、 お前はさっさと逃げろよ。戦わねぇ奴が一緒にいても、足手まといだからな」 こう言えば一目散に逃げ出すと思ったんだがな、一向に逃げる気配がねぇ それどころかこいつのこの目はさっきみたいな人を疑う目をしていない 覚悟を決めた、そんな眼をしてやがる数瞬間を置いてから圭一は話し始めた 「・・・・すまなかった、俺アンタの事信じてやれなかった・・・ まずそのことを謝らせてくれ・・・・そしてせっかくだけど俺は逃げない! レナが魅音が梨花ちゃんが沙都子が!!この霧の中で助けを待ってるかも知れねぇ! それに俺は、悪魔共が喜ぶ脚本が今後どれだけやって来ようとも みんなでぶち壊してやるって心に決めたんだ!こんな程度で退く訳にゃいかねぇんだよ!!」 あまりにもの鬼気迫る表情だったんでびっくりしちまったぜ、 そうか、お前は信じるのか、普通なら幻覚を見たとかで済ませるような 目の前の現状を。どうやら、こいつの話は信じて良さそうだな。 「そうかい、へへっ、警戒した眼を見て勘違いをしちまうところだったぜ。 そういえば自己紹介がまだだったか、俺の名前は、新堂誠。 せっかくこうして知り合ったんだしよ、一緒に共闘ってのも悪くねぇかもな」 「ああ!よろしく頼むぜ、新堂さん!雛見沢分校ゲーム部の実力を見せてやる!!」 しかし、部活か・・・・あいつらもここに来てるとしたらこいつの仲間はかなりやべぇかもな。 こいつの仲間とあいつら、『殺人クラブ』が両方ここに集まってればの話だがな。 まぁ、まずは目の前の薄気味悪りぃ化物をぶっ潰す所から始めるか。 「圭一、こいつらは一人も逃すな。一人残らず、逝ってもらおうぜ!」 「もちろんだ!!もう二度と惨劇を起こさないためにも、こいつらを倒す!!」 こうして俺たちは化物共と対峙した、この街に居る化物を倒しきる事が どれ程難しい事かも知らずにな・・・ 【E-6街外れ/一日目夕刻】 【新堂誠@学校であった怖い話シリーズ】 [状態]:健康、殺人クラブ部員 [装備]:木製バット [道具]:生徒手帳、ポケットの中身は不明 [思考・状況] 基本行動方針:殺人クラブメンバーとして、街にいる化物を皆殺しにする。 1:まずは目の前の奴らから片付けるか・・・・・。 2:圭一と情報交換 3:ひとまずこの状況を楽しむ 4:他に殺人クラブのメンバーがいれば、合流して一緒に殺しまくる(化物を)。 ※アパシー版恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記で早いもの勝ちルールを宣言された後から参戦 【前原圭一@ひぐらしの鳴く頃に解】 [状態]:健康、赤い炎のような強い意思、L1 [装備]:悟史のバット@ひぐらしの鳴く頃に [道具]:特になし [思考・状況] 基本行動方針:部活メンバーを探しだして安全を確保する。 1:こいつらを放っておいたらレナ達にも危険が及ぶかもしれない! 2:新堂と情報交換。 3:部活メンバーと連繋して事態を解決する ※原作罪滅ぼし編直後より参加。 ※バブルヘッドナース@サイレントヒルの群れと交戦中、どの程度の規模なのかは他の書き手さんにまかせます 新堂の言っている犬とはケルベロス@バイオハザードです。 名前:新堂 誠(しんどう まこと) 出典:『学校であった怖い話』 年齢/性別:17歳(1995年当時)/男性 外見:175cm・69kg 、茶色っぽく逆立った髪。強面。制服姿。 環境: 鳴神学園3年D組、鳴神学園にて秘かに実在を囁かれる集団、殺人クラブの部員。 性格: 頼れる兄貴タイプでちょっと不良っぽく、やや喧嘩っ早い わりと凄みがきいているが、義理人情に厚く、後輩への面倒見も良い。 殺人クラブの中では比較的常識人かつ行動派。 能力: スポーツマンでありおそらく運動部部員なので運動神経はいい、 更に鳴神学園運動部は全国大会の常連クラスが幾つも存在するらしく 体力、走力、腕力などの基本スペックはかなり高いと思われる 口調: 一人称は「俺」、他人は苗字呼び捨てなど。 交友: 殺人クラブメンバー 、他は不明 備考: 1995年の人間、スポーツマンらしく主に部活動に関する怖い話を、正統派の語り口から語る。 また、話の展開は主にスタンダードな都市伝説に近いものだが、 イジメやしごきと絡めて話を展開させる傾向も強い。 その一方で、意外と純愛的な話が目立つのも特徴である。 『学校であった怖い話』では語り部の不興を買うと話が思いも寄らない方向へと転がりだす (最悪ゲームオーバー)が彼の危険性はほとんど無く、『恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記』(以下『観察日記』)では「ウサギ狩りなんて暇つぶしにもならねぇよ」 という発言がありおそらく戦闘狂の類なのではないかと思われる また、「飴玉ばあさん」をはじめとして、何かと老婆に関する怪談に関わる機会が多いため、なにか因縁があるのかもしれない。 本ロワでは『観察日記』の最初の選択肢で『早い者勝ち』を選択時の服装髪型である。 ちなみに殺人クラブは、自分にストレスを感じさせた人間をストレス解消のために殺す、 日野を筆頭に鳴神学園の学生で構成された、快楽殺人者集団である。 名前:前原 圭一(まえはら けいいち) 出典:『ひぐらしの鳴く頃に』 年齢/性別:中学生(1983年当時)/男性 外見:、茶色の髪と紫の目を持ち、髪型は1980年代前半、 若者の間でポピュラーだったロングショートのボブタイプであり、 目はやや長くのびた三白眼である。 環境:受験ストレスにより身についた、モデルガンで児童を襲撃するという悪習をしばしば繰り返し。 それがエスカレートしていく中、少女の目に当たる傷害事件となり両親と共に自首。 多額の示談金を払い、昭和58年5月に雛見沢に引っ越してきた。 性格:明るい性格、その反面遠慮やデリカシーに欠け、 知らなかった事とはいえ仲間の家庭内の事情に踏み入った事も多々ある 精神的にもろい所や、優柔不断な所を見せる時もあるが、 一旦スイッチが入ると土壇場で力を発揮し強い信念を貫き通す。 人を信頼することに重きを置き、不可能と見えても諦めない性質を持つ 能力:頭の回転は早く成績優秀。話術に関して「相手が人で耳がついている限り(略)思いのままに操ってやるぜ」 というほどの自信を持ち、仲間内でも『口先の魔術師』の異名を授けられるほどである、 (しかし、ここぞと言うときには吃驚とするくらいの動揺・口下手・説明不足で相手によく誤解を与える)。 料理がド下手で家を焼きかけた事がある。 口調: 一人称は「俺」、他人は苗字、名前呼び捨てなど。小さい女の子に対して「~ちゃん」と呼ぶ事もある。 口癖は「クールになれ」、「冷静になれ」 交友:雛見沢分校の部活メンバーやクラスメイト 備考: 本ロワでは罪滅ぼし編以降からの参戦であるため、鬼隠し編の記憶を完全に思い出した状態からのスタートとする。 (もしかすると今後罪滅ぼし編以外の記憶も思い出す可能性がある) 言葉に詰まるとよく分からない事を並べて煙に巻く、人の頭をよく撫でるなどの癖がある。 『口先の魔術師』、『赤い炎』、『新しい風』、『萌えの伝道師』 などなどの二つ名が多々あり。 雛見沢症候群を患っている。 雛見沢症候群とは精神的な負担が大きくなると症状が表れる病気で レベル1初期~5末期(表記はL1-~L5+)まであるL1-~L3-までは特に問題は無く L3+から些細なことをオーバーに、かつ悪い方向に考えるようになる。 L4から極度の疑心暗鬼と人間不信状態に陥り L5+では、典型的な例では腋窩や頸部のリンパ管の掻痒感により管が破れるまで自分で掻き毟って死ぬ。 治療法については治療薬があるがL5から戻せるのはL3-まででありとされている。 稀に説得などでも回復するようだ。 感染経路はキャリアまたは発症者からの感染は粘膜感染が主 back 目次へ next 序章 サイレント・シンドローム 時系列順・目次 老頭児&Rookie 彼らは時と場所を越えて此処に集う 投下順・目次 伝染神(うつりがみ) back キャラ追跡表 next ― 新堂誠 戦士の心 ― 前原圭一 戦士の心
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クライモリ 禁猟区 概要 2009年のイギリス映画 原題:SPLINTERED 『クライモリ』シリーズとの繋がりはない…。 あらすじ オカルト好きの大学生のソフィーは、北ウェールズの森で相次いで起こる家畜の虐殺や失踪事件の犯人とされている『ボドミンムーアの獣』の正体を探る為に、友人達に協力を依頼し事件の頻発する『スレートピット牧場』でキャンプし、周辺の捜索を行う事となる。 深夜の森で奇妙な生き物の気配を追跡するうちに廃墟と化した古びた教会を発見した彼女達は友人と共に教会へと侵入するが、教会の中で何者かの襲撃を受けた彼女は気を失っているうちに、不気味な男の手によって教会の一室へと監禁されてしまうのだった…
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風杜神奈 アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・風杜神奈(ACE) 要点:・かばん・学生服・髪の長い 周辺環境:・水没した街 評価:・全能力19 特殊: *風杜神奈は個人ACE,PLACEとして扱う。 *風杜神奈は吏族、学生、追跡者、学兵として見なし,これらの持つ全ての特殊が使える。 *風杜神奈はトラナを帯同する間、好きな場所に移動できる。この行動にはAR3を消費する。 →次のアイドレス:・学校(施設)・追跡者(職業)・トラナと水着姿(アイテム)・テレパシスト(職業) 能力 ACEのみなし職業の消費質疑によりACEは燃料消費しません(能力部分にはいちおう表示しています。 *吏族は尚書省に出仕出来る。 *学生は戦闘時AR7以下の際に任意の評価を評価+2補正することが出来る。(燃料は消費しない) *追跡者は追跡に必ず成功でき、隠蔽を破ろうとする場合の判定難易に評価+4を与える。 *追跡者は射撃戦行為ができ、この時、中距離、近距離、白兵の攻撃判定は評価+3され、燃料は必ず-2万tされる。 *追跡者は対象の1部隊の移動を阻止できるが、相手の20%以上の頭数を持っていなければならない。この能力は相手の移動時に発動できる。 *学兵は順応性があり、任意の評価を評価+1補正することができ、この時燃料1万tを消費する。 派生前 トラナ・クイーンハート
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2009/11/06:1ページで納まらないデータ量になったため分割。目次ページ作成 編成用各種テンプレート(その1) 着用可能職業アイドレス【藩国所有】 【個人所有】 個人表記【PC】 【犬士】 根拠用各種URL【イグドラシル】 【文殊】 【特殊事例根拠質疑】 【個人取得HQ根拠】 編成用各種テンプレート(その2) 職業の特殊北国人+女官長+バトルメード+侍女 北国人+犬妖精+犬+犬の神様 北国人+犬+犬の神様+老犬 (要根源力20万) 北国人+偵察兵+追跡者+警官 北国人+偵察兵+追跡者+特殊部隊員 北国人+帝國軍歩兵+偵察兵+追跡者 北国人+わんわん偵察兵+追跡者+特殊部隊員 (要根源力10万) ガンマン(職業4:要根源力10万) 歩兵向け装備詳細ウォードレス 天陽 ピケ・サイドカー ピケ・パンツァー チップボール
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R Death13 俺は自分が選ばれた人類だと信じている。 選ばれた自分は殺す側の人間、他の奴らは殺される側の人間。この世界でもそれは変わらないはずだ。 生まれてこの方、自分が殺されるなど考えたこともなかったが…。 あの化け物に吊し上げられた時はこれは夢か幻なのだと思いたかった。思い出しただけで冷や汗が出る。 我ながら情けない。屈辱だ。 だが俺は生き返った。やはり俺は選ばれた人類なのだ。 いや…生き返ったのか…? 化物に捕まり、意識が途切れるまでの瞬間、あの数秒に感じた痛みは紛れもない現実だったはず。 首が裂けるような感覚だってあった。あれ程のことになっておきながら死なないはずが無い。 だが俺は今こうして立っている。首を触ってみても、間違いなく繋がっている。 しかし間違いなく。霊体やゾンビなどというくだらない存在ではない。確かな実体で、日野貞夫として立っている。 これは一体どういうことか。 化物は痛覚を伴う幻だった、もしくは化物は現実で、殺された後に蘇ったかのどちらかのはずだが…どちらにしても非現実的だ。 考えるだけ無駄かもしれない。 幸いなことに体に変調は無い。 特に不調も感じない、あの怪物に出会う前との体と変わらない。 言ってしまえばもっと前だ。屋敷で女に会う前と変わらない。 屋敷で放り投げられたおかげで体の節々にあった痛みも治っている。 ただ、女と会った後に手首にできた妙な痣はまだある。ケガが全て治っているわけではないのか、それともこの痣はまた違う何かなのか。 ふざけた話だが、そんなことはどうでもいい。ここからどうするかを考えるほうが重要だ。 あの化物が現実ならば迂闊に近づかないようにする必要がある。不愉快極まりないが、あの化物はそう簡単に殺せる相手じゃない。 これからは奴を警戒する必要があるだろう。 人を殺すつもりでまたあいつに近づいてしまうのでは困る。 クソッ…あの化物…俺の狩りの邪魔をしやがって…腹立たしい…。 いずれはあの化物も殺すつもりだが、化物には化物用の殺り方がいる。 それを練るためには武器と情報が必要だ。 人間を獲物とするならアイスピックがあれば十分だが、あの化物相手となるとさすがに役不足。 目の前にある雑貨屋に何か無いか、一応目を通しておいて損はないだろう。 所詮雑貨屋、強力な武器は期待はできないが。 情報は雑貨屋を出てから集めればいい。 雑貨屋の中は薄暗く埃っぽい。 あまり長居したい場所では無いがここは我慢をするしかない。 雑貨屋というだけあって棚から床までごちゃごちゃと物が置いてある。 これは散らかっていると言うよりも荒らされたと言った感じか。 並んでいるのはガラクタばかり。 薄暗くてよく見えないのではっきりとはわからないがあれは人影ではないだろうか。 と、思ったがよく見れば何のことはない。ただのマネキンだ。 このマネキンには日本刀が刺さっている。切り口から赤黒い液体が流れているが…これは血か? この暗さじゃどうとも判断できないが、そもそもマネキンから血が出るわけがない。 馬鹿馬鹿しいな。せっかく日本刀があるんだ、ありがたくいただいていこうじゃないか。マネキンに興味はねぇ。 日本刀も見つけたし早いところ探索に見切りをつけて打ち切ろうかとも思ったが一つ見慣れないが、見覚えのある物を見つけた。 この世界に来て最初に見つけたラジオにはめる石。 最初に見つけた石は面白いことを教えてくれた。この石にも期待はできる。 ラジオを取り出そうと鞄を開けてみれば中がガチャついている。 投げるのにちょうどよさそうだと屋敷で拾ったガラス玉が割れていた。 投げれば陽動に使えそうだと一つ鞄に入れておいたのだが、割れてしまっては投げるのに適しているとは言い難い。これはここに置いてしまってかまわないだろう。 邪魔なガラス玉を棚に置きラジオを取り出す。 バーでやったのと同じようにラジオに石を嵌め、音が流れるのを待つ。 このラジオの待ち時間はなんともいいものだ。思わず表情が緩んでしまう。 この顔を獲物に見られたら騙すのは難しくなっちまうだろうなあ。 だがラジオから流れてきた言葉を聞いた俺の表情は緩むなんてもんじゃない。笑いが止まらなかった。 「クッ…クククッ…。素晴らしい!どうやらこの世界の神は俺の味方のようだ!」 ラジオは教えてくれた。やはり俺はあの化物に殺されちまったらしい。殺され、蘇った。 殺された俺がなぜこうして生き返れたのか。 俺がただのガラス玉と思って鞄に入れておいたブツは鏡石。 こいつのおかげで俺は今笑っている。こいつが俺を蘇らせた。 こんな素晴らしい物を無意識のうちに手に入れちまうのだから面白い。 効果は一つにつき一度きり。 『一つ』につき一度きり。 『一人』につき一度きりじゃあないんだぜ!?なぁんて素晴らしいんだ! あの屋敷を探索しているとき、似たようなガラス玉がいくつも転がっていた。 つまり…つまり!! この世界は素晴らしい。感謝するぜ、イカした神様!! ◆ ◇ 俺は屋敷に戻ってきた。 雑貨屋で得た情報に心踊らせながら。 この興奮を隠しきれなければ獲物を油断させるのも難しくなるだろうと密かに困っていたのだがどこまで追い風が吹いているのか、隠す必要のある獲物には遭遇せずに屋敷に到着してしまった。 日本刀の切れ味も上々だ。ヌトヌトと糸を引く犬の血液を不気味なウサギのハンカチで拭き取りながら階段を登り門を開く。 どうも元居た住人は化け物含め全て出払っているように見える、居るにしては気配も無ければ音もない。 実際、屋敷中を回ったが何にも出くわさなかった。 記憶を頼りに屋敷の中を見てみると鏡石が出てくる出てくる。その数や13個。 純粋に大量の鏡石が見つかるだけで興奮するというのに、その数は13。 死刑台への階段、タロットにおける死神のカード、忌み数。13…。どこまで俺は興奮すればいいのだろう。 だがこのイカした世界は、俺にさらなる感動と興奮をくれるらしい。 屋敷の一室。着物が垣根のように群れをなす部屋。 鏡石は無いかと着物を探っていると外から凄まじい爆発音が聞こえてきた。殺人クラブでは機密保持の為にまず聞こえては来ない愉快な音につられて学生鞄の中にあった双眼鏡を取りだしその方角に目を向けてみると 無数の化物が殺し合いをしてやがる。 炎上する車。その炎に包まれる人型の化物。 刃物を持った化物が単身突っ込めば数体の看護婦がそいつを囲みマシンガンをぶちこむ。 化物を蜂の巣にした化物共がその場を離れようとすればまた別の化物がグレネードランチャーを発射する。 それが着弾すると先程のように愉快な爆発音を轟かせマシンガンを持つ化物含め近くにいた化物を皆吹き飛ばす。 しかしそのグレネードランチャーを持つ化物もすぐさま後ろから迫っていたゾンビに食い散らかされる。 奴等はここに投げ入れられた時に見た幽霊の群れの青白い光と紅蓮の炎に照らされながら。 どの化物も次から次へと増援が来ては肉片に化けていく。 これは…こいつは…。 「ヒッ…ヒヒヒヒッ!!素晴らしい…素晴らしいぜ!こいつはまるで戦場じゃないか!!この世界は、どこまで俺を楽しませてくれるんだ!?」 【C-3/氷室邸内/一日目夜中】 【日野貞夫@学校であった怖い話】 [状態]:健康、興奮状態、殺人クラブ部長、縄の呪い [装備]:学生服 [道具]:学生鞄(中身は不明)、アイスピック数本@現実、日本刀@現実、霊石ラジオ@零~赤い蝶~ 鏡石×13@零~赤い蝶~、双眼鏡@現実 薄赤茶色に光る鉱石×2@オリジナル、チラシ [思考・状況] 基本方針:殺人クラブ部長として、殺人を思う存分楽しむ。 1:皆殺し 2:危険を避けて細心の注意をはらい行動する 3:霧絵と化物に復讐 ※名簿には生き返りが反映されません ※復活にはやや時間がかかります ※鏡石を複数持つリスクは幻覚を見る等々がある…かもしれません(他の書き手さんにまかせます) 「……縄がh…って………彼等のよう………死んd…………」 「…!?」 今確かに何か聞こえた。部屋をしかし見回しても誰もいない。 「気のせいか…?」 興奮し過ぎて、幻聴でも聞こえてきちまったかな…。 back 目次へ next 罪物語‐ツミモノガタリ‐ 時系列順・目次 MachRider HighWaaaaay!! Night of the Living Dead 投下順・目次 Dog Soldiers back キャラ追跡表 next Deadly Belief 日野貞夫 今日も僕は殺される
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K.O.G.をお気に入りに追加 K.O.G.のリンク #bf Amazon.co.jp ウィジェット K.O.G.の報道 プラモデル「IMS 1/100 シュペルター・KOG」が「ファイブスター物語」より登場! ボークスオンラインストアにて再生産分の予約受付中(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース リバロOD錠1mgとAG品の全ロットを自主回収 - 日経メディカル KOG、『グランドチェイス-次元の追跡者-』でSEASON4「魔界-クリムゾンリバー」を実装! 新ストーリー実装を記念した特別イベント開催中 | gamebiz - SocialGameInfo KOG、『グランドチェイス-次元の追跡者-』で新たな英雄強化システム「チェイサー」を実装 | gamebiz - SocialGameInfo Kog、『グランドチェイス-次元の追跡者-』で新イベント「ドキドキグランドチェイス」の開始 キャラエピソードの対象英雄は「ライム」「ロナン」「エイミー」「ゼロ」に | gamebiz - SocialGameInfo KOG、新作RPG『グランドチェイス -次元の追跡者-』のコンセプトアートを公開 事前登録も募集中 | gamebiz - SocialGameInfo kog a BAKES(コグ ア ベイクス) - 佐賀新聞 【プロレス】KOG制覇に続き、リアルバースデーのKzyがもう一つの勲章獲得でドリームゲート奪取に弾み!(BBM Sports) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ドラゲー】敗者復活のKzyがKOG初制覇!次はドリーム王座取りを予告 - 東スポWeb 【ドラゲー】Kzyが最後の切符! KOG決勝トーナメントの4強が出揃う - 東スポWeb 【ドラゲー】14日開幕のKOGに向けドリームゲート王者シュンが豪語「全勝優勝してみせます!」 - 東スポWeb 大人のゲームTシャツ“KOGフットボールTシャツ オールブラックシリーズ”発売。『マリオ』『ゼルダ』『F-ZERO』などがラインアップ - ファミ通.com 佐賀市兵庫南にパン店「コグアベイクス」 パンのほか「おいしいと思うもの」提供 - 佐賀経済新聞 【ドラゴンゲート】Eita 土井を下しKOG初優勝 (2020年6月8日) - エキサイトニュース KOG、『グランドチェイス-次元の追跡者-』でSR狙撃型英雄「イオ」実装! グランドブーストアップイベント開催 | gamebiz - SocialGameInfo KOG、『グランドチェイス-次元の追跡者-』で新SR英雄「イオ」実装記念の事前登録イベントを開催! | gamebiz - SocialGameInfo Kog、『グランドチェイス-次元の追跡者-』にてSR魔法型英雄「ネリア」実装! 限界突破も同時に追加 | gamebiz - SocialGameInfo Kog、『グランドチェイス-次元の追跡者-』に新コンテンツ「好感度システム」実装! 新アバター「バンド」を追加 | gamebiz - SocialGameInfo KOG,オンラインアクション「KurtzPel」のクローズドβテスト参加者を募集中 - 4Gamer.net エディットモード、KOGより「スプラトゥーン2」シリーズ第6弾を発売 - GAME Watch KOG、『グランドチェイス -次元の追跡者-』で 幻影の迷宮 21~25階を追加! 新コンテンツ「アバターシステム」の情報も | gamebiz - SocialGameInfo 韓国KOG、リアルタイム戦略アクションRPG 『グランドチェイス -次元の追跡者-』をリリース! サービス開始記念イベントも実施 | gamebiz - SocialGameInfo 韓国KOG、事前登録実施中の『グランドチェイス -次元の追跡者-』に登場する英雄24人を一挙大公開! 24人すべてがプレイアブルキャラの予定 | gamebiz - SocialGameInfo KOG、「スプラトゥーン2」Tシャツ第4弾を発売 - GAME Watch 「スプラトゥーン2」のTシャツ第4弾がKOGから登場。受注の受け付け開始 - 4Gamer.net KOGの新作アプリ「グランドチェイス -次元の追跡者-」がティザーサイトをオープン。同名のPC向けオンラインゲームの後継作 - 4Gamer.net 韓国KOG、戦略アクションRPG『グランドチェイス -次元の追跡者-』の日本配信に向けティザーサイトを公開 | gamebiz - SocialGameInfo 韓国KOG,新作オンラインゲーム「KurtzPel」をG-Star 2017で初お披露目。「ELSWORD」のアクション性を継承した「デュエルアクションバトル」 - 4Gamer.net KOG、スーファミをモチーフにしたTシャツを発表! パッケージもこだわり溢れるデザインに - インサイド | おすすめゲーム情報・攻略 KOGが『スプラトゥーン2』シリーズ第一弾を発表! キャラが着ていたTシャツやタンクトップが登場 - インサイド | おすすめゲーム情報・攻略 「KOG」15周年×『星のカービィ』25周年のコラボTシャツが登場!6月13日22時より受注開始 - インサイド | おすすめゲーム情報・攻略 KOGから『ゼルダの伝説』モチーフのスウェットが登場! 懐かしいファミコンTシャツも再販 - iNSIDE KOGの「スプラトゥーン」デザインTシャツ第5弾は,イカノメTやチョコガサネTが登場。新たにヤコメッシュキャップも - 4Gamer.net KOGの新作「Ultimate Race」は,オンラインRPGの作り方からアプローチしたレーシングゲーム - 4Gamer.net K.O.G.とは K.O.G.の74%は電力で出来ています。K.O.G.の26%は柳の樹皮で出来ています。 K.O.G.@ウィキペディア K.O.G. Amazon.co.jp ウィジェット 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ K.O.G. このページについて このページはK.O.G.のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるK.O.G.に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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[実況]【ホラーゲーム】Outlast #3「閉所恐怖症にはたまったものじゃない。」
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デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2 概要 2005年のアメリカ映画。 原題:The Devil s Rejects 2003年の映画『マーダー・ライド・ショー』の続編。 あらすじ 殺人一家のファイアフライ家は、 ついにワイデル保安官率いる警官隊によって急襲されて壊滅させられようとしていた。 だが、兄のオーティスと妹のベイビーはどうにか脱出することに成功し、 後に父のキャプテン・スポールディングと合流して殺人逃避行を開始した。 一方、ファイアフライ家に家族を殺されたワイデル保安官も 復讐のために常軌を逸した追跡を始める。
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とてつもなく、何の臭いなのか分からないくらい酷い悪臭が漂っている。 門番たちでさえ入っていられる時間も少なく、これを耐えた囚人たちも皆死亡したという。 蘇生確率:25 追跡者 「絶望へのカウントダウン編」で登場した新時代機関の指揮官。 しかし追跡者の顔には鼻はない為、強烈な悪臭は臭わないという。 「もう一つの地獄大決戦編」で二度の死を迎え、現在は異次元世界にいる。 ヒグナ 追跡者の次にこのフロアに送られた囚人。 人間である為、このフロアの悪臭に耐え続けながら生きている。 追跡者の新たなる計画に興味を持ち、閲覧側として見守る様子。 来訪者 「永久に眠れ 古き混沌編」に登場したI.I.の戦闘員。 亜空間・大迷宮にてレインドと交戦し、敗北。 地獄で何をしているのかは不明。 ※ここはまだまだ未完成です。 書かれてない事があったらどんどん更新してください。
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今はそれどころではない 額から流れ落ちるのは冷や汗か、それとも単に全速で走った故の生理現象か。 どちらにしても、スポーツでかく「良い汗」というやつとは程遠いものだ。 心地悪さすら覚える液体をYシャツの袖で拭い、荒い呼吸を整えながら、新堂は圭一の背中を睨みつけていた。 「……どうだ、圭一?」 圭一は今、内開の扉に耳を当てて廊下側の様子を窺っている。時間にして、数十秒というところか。 それは、廊下からは何も聞こえてこない事を証明している事と同義ではあるが、確認を取らずにはいられなかった。 「……大丈夫……だと思う」 扉を細く開けて様子を覗い始める圭一。 一瞬だけ不安が脳裏を過ぎるが、扉の隙間からは巨人の足音も、先程の赤い光が立てていた奇妙な甲高い音も、どちらも一向に聞こえてはこない。とりあえずはだが、脅威は二つとも過ぎ去った様子。 圭一が扉を閉めて振り返る。それを合図にするかの様に三人は顔を見合わせ、大きく息を吐き出した。 「でもこれからどうする? 新堂さん」 「どうするって、決まってんだろ?」 新堂は一旦言葉を切ると、部屋の中を見渡した。 ベッドの上に放り投げたジェニファーは、まだ目覚める気配はなさそうだ。 「こんなわけの分からねえホテルからはとっとと出るぞ。 立て籠もるにしたってこの部屋はねえ。窓も物もこっちのドアも動かねえし。 出入り口が一つしかねえんじゃ、いざって時に逃げられもしねえんだからな」 付け加えれば、新堂はこの部屋自体も違和感を感じていた。 室内は、夕日のせいか、どこかノスタルジックで居心地はそう悪くない。 しかし、これほど立派なホテルにしては、シングルルームだと仮定してもこの一室は狭すぎるのだ。 現在四人の人間が部屋には入り込んでいるが、全員が動き回るには多少の窮屈さを覚える程度には狭い。 どちらかと言えば、感じ取れる生活感や間取りからしても、アパートやマンションの一室と考えた方がしっくりくる部屋だった。 何故そんな部屋が当たり前の様に存在するのか。そんな事は知らないが、何かがあっても不思議はない。 それが、もしも罠の類だったら。 巨人も赤い光も、この部屋に誘い込む為のギミックだったとしたら。 ――――――――今度こそ、全滅しかねない。 「それに、下手に立て籠もってる時間なんざねえよ。なあ、雛咲?」 ネコ科の猛獣の様な鋭い視線を、新堂は深紅に投げつけた。 その深紅は、口篭り、顔面に怯えと蒼白を張り付かせてしまっている。 「お、おい、新堂さん! 雛咲さんだって悪気があって隠してたんじゃないんだ! 俺達に心配をかけまいとして――――」 「うるせえな、別に文句言ってんじゃねえよ。ただ事実を確認しただけ――――」 口を挟む圭一を疎ましげに遮るが、ふと新堂は深紅に視線を戻した。 一つ、聞きそびれた話がある事を思い出したのだ。 「……そうだ、雛咲。ウィルスの事でまだ確認しておく事があった。早い内にな」 「な、何ですか……?」 「『ヨーコさん』は、いるんだな?」 「……はい。ここに……」 「ふん。さっきの光に巻き込まれて消えちゃいなかったか」 深紅への視線を、新堂は深紅が見た方向へと向けた。 そこには、朧気にすら何も見えないが、確かに『ヨーコさん』がいるのだろう。 これでは本当に消滅していても新堂には分からない。そもそも赤い光が幽霊に通用するのかは疑問だが。 「このウィルスってのは感染したらどのくらいで発病する? 感染経路はどうだ? まさか空気感染はねえだろうな?」 しばし、深紅が何もない空間に向かって何やら相槌を打っていたが、 やがて新堂に顔を向け、チラチラと横を見ながら口を開いた。 「えと……発病には個人差があるので……具体的な事は分からないそうです。 ただ、感染者が……怪我や病気で弱れば弱るほど……発病が早まるそうです。 感染経路は…………今の場合だと……接触感染だけを注意してって言ってます。 ゾンビの攻撃……もですが、唾液や血液にも気を付けないと……」 それを聞き、新堂は忌々しげに舌を打った。 眼光に険しさを乗せ、空間を睨みつける。 「って事は……ここにいる全員感染してる可能性があるって事かよ!」 「ど、どういう事だよ!? 俺達怪我なんかしてないじゃないか!?」 圭一の言う通り、新堂達は確かにゾンビ共からは直接怪我を負っていない。 しかし、新堂が思い出したのはゾンビ化した犬達と対峙したの事。 あの時は新堂も圭一も、犬共からの攻撃をどうにか避け続けた。 しかし、奴らの唾液は別だ。襲い掛かられた際。バットで防いた際。確実に唾液まで避けたとは言い切れるだろうか。 また、奴らを殴り飛ばした際も同様だ。返り血を一滴足りとも浴びてないと言い切れるだろうか。 単純に身体にかかるだけならばまだ良いが、顔面のないナースから受けた掠り傷にかかったり、口の中に入ったりはしていないと言い切れるだろうか。 答えは――――全てに於いて、否だ。 その事を説明すると、圭一の顔色も深紅と同じものに変わった。 「……治す方法は? ウィルスだってんなら治療の方法くらいねえのか!?」 「………………発病してからでは…………手遅れだそうです……。 ワクチンを…………デイライトを打たない限り…………」 深紅の申し訳なさそうな表情が妙に苛立たしく映ったが、 ここで八つ当たりをしていても始まらない。そんな時間も無駄でしかない。 「……とにかく、だ。こうなっちまったらしょうがねえ。 『ヨーコさん』。あんた偵察とか出来んのか?」 「……壁をすり抜けたりは……出来るはずです。…………出来ました」 「今廊下や廊下の向こうには何かいるか?」 「………………………………いないって言ってます」 「すまないが、ちょっとそのまま見張り頼むぜ」 あの警官の幽霊に襲撃された新堂にとっては、はっきり言ってヨーコも大差ない、得体のしれない存在だ。 そんなものに頼らなければならないこの状況は、坂上に殺意を抱いたあの時よりも余程気分が悪い。 しかし、これなら比較的安全に移動出来るはず、との思いもある。少なくとも、出会い頭に攻撃される危険性が減るのは確かだ。 特に、赤い光やホテルの門を破壊した化け物に不意をつかれてしまえば、死ぬしかないのだ。 それだけは可能な限り避けたい。利用出来るものは、利用しなくては。 「よし……雛咲。他に隠してる事はねえな?」 圭一が何かを言いかける気配を感じるが、新堂はそれを無視した。 とりあえず今回だけは、圭一も甘い戯言を吐き出す気持ちを押し殺した様だ。 それ程に深紅の持っていた情報は重要で、あまりにも危険だ。 「隠してるわけじゃないんですが……この部屋、何か感じます……」 「あ!? 罠か!? それとも化けもんか!?」 「あ、あの……悪い気配じゃ、ないんです! でも……何か大切なものが隠されてる……そんな気がします」 悪い気配ではない。深紅がそう言うのならば、危険性がない事は信用はしても良いのかもしれない。 調査すれば何かが見つかるかもしれないが――――それでも、今はそれどころではない。 まさかデイライトが都合よく落ちているわけもないだろう。 気にはなるが、自分達には調査に割いている時間は無いのだ。 「だったら、薬作った後でまた来ればいいだろ。……あんまり戻って来たくはねえがな」 新堂はジェニファーを担ぎ上げようと、身体を引き起こした。 と、ジェニファーの身体の下から、何かが滑り落ちた。 「……あ?」 それは、一冊の本だった。 ジェニファーの持ち物ではない。彼女の鞄はベッドの枕元に置かれているのだから。 つまりその本は、最初からこの部屋にあり、そして現状、部屋の中で唯一動かせた物質。 気になり、手にとって中身を確認してみるが、それはパッと見ではただの日記だ。 始まりの年は、10年以上も前の1982年。 シェリルやらアリッサやらと名前が出てくるが特に変わったところは無い様に新堂には思えた。 「ま、待って下さい……。その本、何か……」 「……何かあるのか?」 自分では分からなくても深紅ならば。 そう思い日記を手渡すと、深紅が数瞬、不自然に硬直した。 「……どうした?」 「大丈夫か!?」 「……大丈夫です。……初老の……男性の方が見えました」 残留思念というやつだろうか。 誰だか分かるのかと問えば、深紅は首を横に振った。分かるのは、この日記の主という事くらいらしい。 名前は、ハリー・メイソン。 ふと、新堂は名簿を思い出した。ハリーという名は、名簿に書かれていた記憶があったのだ。 それを確認したいが――――思わず視線が圭一に向いた。 まだ、それは出来ない。ヨーコの見張りがあろうとも、このホテル内では何が襲ってくるか分からない。 やはり、それは研究所についてから。出来ればデイライトを入手した後が良い。 それまでは、イレギュラーの可能性は極力低く保たねば。 日記を読み込むのも、その時で良い。 新堂は今度こそジェニファーを担ぎ上げ、深紅に目をやった。 巨人も赤い光も今はない。それを確認し、圭一、深紅、自分の順に真っ暗な廊下に出る。 まずは、このホテルを安全に脱出する。研究所まで安全に辿り着く。 全てはそれからだ。 前を行く深紅の、左腕を掻いている姿が、何となく目に止まった。 【D-3/リバーサイドホテル・廊下/一日目夜中】 【新堂誠@学校であった恐い話】 [状態]:銃撃による軽症、肉体的疲労(大)、精神的疲労(大)、感染に対する危惧 [装備]:ボロボロの木製バット、ジェニファー・シンプソン@クロックタワー2 [道具]:学生証、ギャンブル・トランプ(男)、地図(ルールと名簿付き)、その他 [思考・状況] 基本行動方針:殺人クラブメンバーとして化物を殺す 1:研究所へ向かう 2:安全を確保するまでは名簿の死亡者については話さない 3:安全な場所でジェニファーから情報を得る 4:デイライトを入手したらホテルを調査に戻る 【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:銃撃による軽症、赤い炎のような強い意思、疲労(中)、感染に対する危惧、L1 [装備]:悟史の金属バット [道具]:特に無し [思考・状況] 基本行動方針:部活メンバーを探しだし安全を確保する 1:研究所へ向かう 2:安全な場所でジェニファーから情報を得る 3:部活メンバーがいれば連携して事態を解決する 4:デイライトを入手したらホテルを調査に戻る 【雛咲深紅@零~zero~】 [状態]:T-ウィルス感染、右腕に軽い裂傷、疲労(小)、腕に痒み(?) [装備]:アリッサのスタンガン@バイオハザードアウトブレイク(使用可能回数7/8) [道具]:携帯ライト、ハリー・メイソンの日記@サイレントヒル3 ヨーコのリュックサック(P-ベース、V-ポイズン、ハンドガンの弾×20発、試薬生成メモ)@バイオハザードアウトブレイク [思考・状況] 基本行動方針:ヨーコの意思を引き継ぐ 1:研究所へ向かう 2:安全な場所でジェニファーから情報を得る&日記を確認する 3:デイライトを入手したらホテルを調査に戻る 4:幽霊……触れるなんて…… ※時間経過でゾンビ化します。 ※初老のハリー・メイソン(サイレントヒル3での時間軸)の顔を読み取りました。 ※怨霊が完全に姿を消している時でも、気配を感じることは出来るようです。 【ジェニファー・シンプソン@クロックタワー2】 [状態]:健康、気絶中 [装備]:私服 [道具]:丈夫な手提げ鞄(分厚い参考書と辞書、筆記用具入り) [思考・状況] 基本行動方針:ここが何処なのか知りたい 1:………… 2:安全な場所で三人から情報を得る 3:ここは普通の街ではないみたい…… 4:ヘレン、心配してるかしら ※ホテルロビーにメトラトンの印章が描かれています。 ※ホテルの一室がサイレントヒル3に登場した「異世界の中のハリーの部屋」に変化しています。 この場所に日記の他に何が存在するかは不明。後続の方に一任します。 back 目次へ next 着信アリ 時系列順・目次 Phantom 隠し件 投下順・目次 PITCH BLACK back キャラ追跡表 next 隠し件 新堂誠 PITCH BLACK 隠し件 前原圭一 PITCH BLACK 隠し件 雛咲深紅 PITCH BLACK 隠し件 ジェニファー・シンプソン PITCH BLACK